買主側のメリット 中古住宅をこれから購入する方へ
買主様の主なメリット
- 高レベルな検査精度で、入居後に発生しうるトラブルを未然に防げる
- 「欠陥住宅」をつかむリスクを回避できる
- リフォームや修繕に「いつごろ」「どこに」「いくらくらいの費用がかかるのか」がわかる
- 中古住宅のメリット・デメリットを知った上で判断できる
- 建物の専門家であるホームインスペクターが第三者としての立場で見た報告・アドバイスを受けられる
- 報告書が住宅資産価値を維持するためのデータ「住宅履歴書」として保管できる
お医者様が各専門に分かれているように、実は不動産業者さんも得意な分野があるんですね。
皆さんも賃貸専門のアパマンショップをご存知だと思います。アパマンショップは賃貸・管理等に特化して、専門知識を持った担当者が年間で多くの案件をこなして、更に得意な分野に精通していきます。建物修繕や原状回復なども手がけていくために、自然に建物に関する知識を得ることが出来ます。
では売買仲介を考えてみましょう。
売買仲介をする際に必要な資格は、宅地建物取引主任者の資格です。これは、宅建業法・民法・税法など様々な分野の知識が必要になります。しかし、建築の知識は残念ながら建築士と比較すると、専門家とはいえません。
その宅建主任者が、土地だけでなく建物の評価・査定をしているのが、不動産売買仲介の現状です。
物件を見に行っても、売主さんがお住まいであれば押入れを開けてみたり、床下点検口から床下の状況を確認したり、天井裏点検口から小屋裏を確認したりすることは出来ません。
また、配水管などの設備、シロアリ状況、雨漏れは・・・心配したらキリがありません。しかし、これからマイホームとして長い間の住宅ローンを抱えていくことを考えると、失敗はしたくないと考えるのが普通ではありませんか?
住んでみて始めてわかることは以外に多いものです。でも、素人の目では、パッと見ただけでは解らないのが普通です。
その為に、プロとしての不動産業者さんを頼むわけです。
でも、その不動産屋さんが建物の知識が無いとしたら・・・
あなたは安心してお任せできますか?
そういった不安を解消していくのが、ホームインスペクションです。
不動産の知識だけでなく、建物の知識を持った専門家がしっかりと診断します。現状の建物の状況を診断するだけでなく、今後どの時期にどのような追加投資が必要になり、その費用の概算まで診断してくれます。
あなたが車を購入するときに、デザインだけでなく装備や燃費を気にされますよね。
住宅を検討する際に、デザイン・築年数・設備等を見ても、性能を確認される方はほとんどいません。
断熱性能が低い物件では、年間の光熱費が32万円かかるとします。同じような条件で断熱性能の高い物件では20万円で収まるとします。あなたはどちらを購入されますか?
当然、決まってますよね。
就職する際に、診断書を会社に提出されると思いますが、これも同じ考えですね。
採用する側は、当然健康状況を確認して業務をこなす能力・体力があるかを判断するわけです。
住宅を購入する際にも、自分自身のライフスタイルを重んじた生活が出来るのかを判断する材料として、住宅診断書を活用していただきたいと思います